カナダのロマン、カナダ旅行

カナダの魅力、カナダのモデルフォレスト

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カナダ旅行

『カナダのモデルフォレスト』 (1)はじめに  昨日、インタ−ネットを使いながら、思い立って「モデルフォレスト」を Googleで検索してみた。何と171000件もサイトがあるということだ。ついでに yahoo!で、検索してみると、こちらも67800件のサイトがあると表示された。  一体、日本のどこにモデルフォレストがあるというのだろうか。私は、びっ くりしてしまった。多分、日本で一番初めにモデルフォレストを紹介したのは、 (財)海外林業コンサルタンツ協会の「平成8年度 モニタリングシステム確 立調査事業 報告書」(基礎調査編)1997年3月刊であるはずだ。  これと前後して、世に出た、(財)環境情報普及センタ−の地球環境教育ソ フト「世界の森林」(1998年3月刊)にも紹介されている。それ以外では、元 林野庁長官の小沢普照氏のホ−ムペ−ジ「森林塾」と大森孟のホ−ムペ−ジ 「里ネット」にほぼ同じころ紹介された。これが、日本に「モデルフォレスト」 の内容が伝えられた最初であろう。  それが、僅か10年の間にこのような多くのサイトが世に出たことには、驚 嘆せざるを得ない。小沢普照氏の意を受けて生まれた団体はさて措くとして、 日本に存在しない「モデルフォレスト」という固有名詞をかかげて、驚くよう な数のサイトが現れたのであるから、ただただあきれるばかりである。  「生態系」「エコロジ−」「ビオト−プ」「里山」「下草刈り」「エコツア −」「エコ」などにみられるとおり、内容を十分吟味・精査せず、真新しい言 葉に酔うごとくに群がる、日本の有識者の浅薄さには、唖然とするばかりだ。 (2)「モデルフォレスト」はカナダで!  「モデルフォレスト」はカナダで、1993年2月に生まれた。この栄を担うモ デルフォレストは、オンタリオ州にある、『東オンタリオ・モデルフォレスト』 だ。カナダの「モデルフォレスト」計画は、1990年に討議され始め、新しい森 林管理の方針のもとに、住民の意見をおおいにとりいれ、持続的な森林管理を 実施していく「場」として、1991年に決定され、1993年に設定されるにいたっ たのである。  この『東オンタリオ・モデルフォレスト』の設定に、中核をなしたのは、 CCFM(Canadian Council of Forest Ministers)である。日本語に訳せば 「カナダ連邦・州森林大臣評議会」ということになる。  このCCFMでは、『進捗度を測る― 持続可能な森林管理についてカナダ 国内外の取組み』という、レポ−トを提供されている。pdfファイルで、14ペ− ジほどの小さなファイルである。興味のある方は、目を通されるとよいだろう。  下のURLをクリックすると、受けとることができる。  http://www.sfmcanada.org/CMFiles/PublicationLibrary/Measuring_our_p rogress_Japanese1KNL-09042009-9277.pdf  カナダには、14か所の「モデルフォレスト」が設けられているが、そのうち、 9か所は1993年の2月から6月の間に設定されている。すなわち、西ニュ−フ ァウンドランド、ファンデイ、下セントロ−レンス、東オンタリオ、レイクア ビティビイ、マニトバ、プリンスアルバ−ト、フットヒルズ、マックグレゴア、 ロングビ−チである。このうち、『ロングビ−チ・モデルフォレスト』だけは 1994年に設けられた。後に設けられた4つのモデルフォレストについては、 (注)の中に名称を上げてある。  カナダのモデルフォレストは、面積が広く、最大は、『フットヒルズ・モデ ルフォレスト』で、2500000haあり、最小の『下セントロ−レンス・モデルフォ レスト』でさえも、112634haの面積である。10か所のモデルフォレストの総面 積は、約8012000haで、日本の森林面積24158000haの3分の1にあたる。ちなみ に、カナダの森林面積は2471644000haで、日本の森林面積の100倍である。 「東京都奥多摩都民の森」や「埼玉県民の森」の約80haの小さな面積と比べて、 「モデルフォレスト」の、その規模の違いに驚嘆する。  (注)カナダにおける各モデルフォレストの呼称  西ニュ−ファウンドランド:Model Forest of Newfoundland & Labrador  ファンデイ:Fundy Model Forest    下セントロ−レンス:Waswanipi Cree Model Forest  東オンタリオ:Eastern Ontario model Forest  レイクアビティビイ:Lake Abitibi Model Forest  マニトバ:Manitoba Model Forest  プリンスアルバ−ト:Prince Albert Model forest  フットヒルズ:Foothills Research Institute マックグレゴア:Resources North Association ロングビ−チ:Clayoquot Forest Community Northeast Superior Forest Community Le Bourdon Project Lac-Saint-Jean Model Forest Nova Forest Alliance (参考)訳語は政府機関の訳語を採用した。訳語のない最後の4つは、     1,994年以降に設けられた。 (3)「モデルフォレスト」の狙い  「モデルフォレスト」の狙いは、健全な森林生態系を維持しながら、多様な 森林機能を十分に発揮できるようにする、森林経営にある。そのために今後の 森林経営のあり方や方法を、関係する人々、関心のある人々のすべての意見を 取り入れながら、それを具体化していくための森林を全国のいくつかの地域に つくろうとするものです。  (注)日本のように、政府が一方的に計画を立て、実施に当たっては、市民    の意見を無視し、政府の計画通りにものごとを運ぶ姑息な方法とは大い    に異なる。我が国の政府は、紛糾すると、市民の意見に耳を貸すそぶり    を見せて市民をだまし、計画通りに大規模な環境破壊を進める。政府の    担当者は、国民をだますことが「実力」だと見当違いをしている。それ    は、市民の「政府不信」を加速しているだけであることに気づかない。    特に東京大学出身官僚とその猿真似をしている者らの評判が悪い。  カナダの「モデルフォレスト」は、主要な森林地帯、生物の多様性、森林へ の市民の要請などの諸条件を考慮、検討して、多くの候補地の中から、連邦政 府が主体となって、選んだものだ。すでに触れたとおり、1993年から1994年に かけて、10か所選定された。その後、さらに4か所選定され、現在は、14か所 となっている。  「モデルフォレスト」は、広大な面積にわたり、その中に森林、だけではな く、農地や市街地も含まれており、それを見ただけでも、日本の都民の森や各 県の県民の森とは発想の根源が異なることに思い至ると思う。  また、「モデルフォレスト」が日本の国立公園のような、単なる地域指定と は異なり、また、市民の行動を地域を指定することで制限するというものでも ないようだ。むしろ、市民の生活も行動も「モデルフォレスト」の構成要素の 様になっている点が、賞嘆に値する。  (次号へつづく)
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